日本は「ワースト2位」

今回、与党・自民党内で、ようやく了承されたLGBT理解増進法案。
一方で、世界の流れを見てみると…LGBTに関する法律の整備が、どこまで進んでいるか。35の先進国をランキングにしたものをみると日本は35か国中、なんとワースト2位の34位でした。日本より下はトルコしかありません。

なぜここまで、日本はLGBTをめぐる取り組みが遅れているのでしょうか。例えば「同性婚」については2001年、世界で初めてオランダが認める法律を作ったあと、ベルギー、スペイン、カナダ、など各国が続き、2013年以降はこの動きがさらに加速。保守的な価値観が根強く残るアメリカでも2015年、連邦最高裁が「認めないことは法の下の平等に反する」と判断し、2022年12月に法制化されました。同性婚やパートナーシップ制度を法律で認める国は今では43の国と地域に上ります

また、各国はこれに先立つ形で、LGBTに関する差別を法律で禁止することも進めていて、G7の中では、日本だけが同性婚やそれに準ずる制度を認めない上、差別を禁止する法律もないのです。

この20年、日本が「変わらなかった」のが実態と言えます。