高校が会見 どう防ぐ?学校での事故

加藤キャスター:
そういった背景もあって、気になるのはどのようにしてバランスが崩れたのかということです。12日午後3時から学校が会見を行っています。
【札幌新陽高校の会見(5月12日 午後3時)】
ーー事故の原因は?
赤司 展子 校長「捜査中のため。回答は控える」
ーーケージの移動方法の指導は?
「使い方に関する部分は、捜査に関わるため回答は控える」
ーー6日に起きた事故、なぜ12日に会見?
「怪我をした生徒の家族の意向で、発表控えていた」
「保護者や生徒への説明が完了したため」

ーー先生の立ち会いは?
「敷地内の少し離れたところに、顧問3人がいた。他に大学職員と外部トレーナーがいた」
こうした事故につきまして、安全教育学が専門の大阪教育大学の藤田教授に聞きました。
大阪教育大学 藤田 大輔 教授
「野球のネットが倒れるなどの事故は度々発生している。中高生の部活動に教員が、絶えず立ち会うのは難しいので、生徒に器具の正しい使い方や注意点を指導すべき」
今回のバッティングケージ以外にも、他の器具でも事故が起きているということで調べてみました。

▼可動式バスケットゴールの下敷きに
(消費者庁より)
▼サッカーのゴールポストに、ぶら下がったところゴールポストが倒れ下敷きに
(日本スポーツ振興センターより)
こういうことが実際にあるそうです。
では、どのように防ぐことができるのか。
大阪教育大学 藤田 教授
「よその学校で起きたことはうちの学校でも、起きるかもしれないと思って、器具の点検や使い方を再確認することが必要」
日比キャスター:
新しい学年が始まって、1か月とちょっと経ったこの時期だからこそ、気をつけたいことがたくさんあるなと思います。ようやく部活動も伸び伸びとできるようになってきましたから、できることを本当にやっておきたいところですね。
産婦人科医 栄 美玄さん:
今回は初めての場所での事故ということで、もしかしたら普段慣れている器具でも転がり方の手応えなどが違ったのかもしれません。けれども、先ほど井上さんがキャスターが小さくて小回りが利きづらいという指摘など、もうちょっと若い女性部員でも器具を無理なく運べるように改良するのは難しいのでしょうか。
井上キャスター:
メーカーもそれで売り上げが伸びれば、その部分に集中していくと思うんです。そこがうまく回っていくといいなと思います。でも学校の対応としても、まずは保護者に説明、そこから公表というのはあってしかるべきかなと思います。
産婦人科医 栄 美玄 さん:
先生が立ち会っているから防げるものでもないと思うんです。いざ倒れたときに、何かできるわけでもないので。やはり器具を改善するのが一番安全なのかなという気はします。
井上キャスター:
あとは原因究明・調査が行われていますので、学校の落ち度がどこまであったのか、冷静に見ていく必要があるのかもしれません。