ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る 昭和50年代の貴重な映像の一コマです。

昔の長崎の子どもたちの遊び「陸(おか)ペーロン」が昭和の時代に甦りました。

昭和51年(1976年)5月、長崎市中心部の中島川一帯で、復活「陸ペーロン」大会が開かれました。

鉦(かね)を打ち鳴らし、チームの旗印である大きな旗を担いで、子どもたちが集まってきます。

”陸ペーロン”は、まだ海のペーロン競争に参加できない長崎の子どもたちが楽しんでいた"駆けっこ"で、江戸時代から明治時代末期にかけて長崎の街中で盛んに行われていました。

町の旗をかけて勝負する徒競走で、いわば「陸上のペーロン」です。

いつ頃から廃れ、途絶えたのか不明ですが、この日は中島川沿いに住む子どもたちが町内や子ども会ごとに複数のチームを組んで参加しました。

長崎市民会館の近くにある光永寺前をスタートして石橋を渡り、中島川の両岸を全力で一周します。

剣旗を持って走るのは、その旗を賭けて勝負するからです。手にした剣旗の多さから、伊良林「ひかり子供会」が優勝したのでしょうか…。
応援する若かりし頃の 郷土史家、故 越中哲也さんの姿も映っています。

長崎大水害前の 昭和の香りのする『中島川流域の風景』と合わせ、お楽しみください。
放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より