「鍵をかけられない」施設の苦悩
作田施設長:「一番いいのは鍵をガンガンにかけまくることですよね。でもそれは(人権的に)できないじゃないですか。お金をかければ何でもできますよ。そりゃ。お金をかければ何でもできますよそりゃ。でも世の中そうやって全部お金をかけていったらそのコストはどこからでます?正直」

対策についてほかの施設からはこんな声も。

アンケートより:
「施錠をしすぎると拘束・監禁と捉えられかれない」
「徘徊する方には常に見守りが必要。負担が大きい」
「認知症の高齢者の行動は予測不能」
「極端な拘束は人権に関わるためできない」

「職員不足で目が行き届かない」
「絶えず歩き回られる認知所の方が多くなり所在の確認が十分ではない時がある」
「家族が認知症を理解しておらず、施錠対策などに理解を得られない」

「施錠は拘束にあたるためできない」
「本人が施設にいるということに納得していないケースが多い」
「設備をを導入したいがコストがかかる」

作田施設長:「家族がいる人はやっぱり家に帰りたいですよ時々。だからそういうことを聞いて回る。そわそわしている人は。心をこめてやっぱりコミュニケーションして訴えていることをつかんでいかないと。現状与えられたものでマックスでマンパワーと。で乗り切るしかない」


施設から聞かれる悲鳴のような声。施設へのアンケート調査では、多くの施設から行方不明を防ぐために窓やドアの鍵を増やし、入居者を閉じ込めることは人権問題にもなりかねずできないという意見がありました。
一方、施設によっては、万が一行方不明になったときにすぐに高齢者を探せるよう対策をとっているところもありました。どのようにして高齢者を守るべきかについては次回、お伝えします。
