施設の6割近くから高齢者が行方不明に・・・
今年3月には施設に預けたはずの父親が遺体で発見されるという悲劇がありました。
父親が遺体で見つかった女性:
「本当に申し訳ない気持ち。本当にごめんねしか言えなくて」
亡くなったのは87歳の父親でした。ことし3月、富山市の有料老人ホームから行方不明になり、その後、遺体で発見されたのです。

父親が遺体で見つかった女性:「施設はできることはしてくださった。もうちょっとすべてのところに鍵をつけるなり対策はしてほしかったなというのは思う」
なぜ、信頼して預けたはずの施設から行方不明になったのでしょうか。

先月、チューリップテレビは、富山県内の特別養護老人ホームや有料老人ホームなど合わせて146の高齢者施設に入居者が行方不明になったことがあるかアンケート調査、このうち40の施設から回答がありました。

アンケートより:「現場の実情を知ってもらいたい」

行方不明になったケースがあると答えた施設は23で、6割近い施設で高齢者が行方不明になっていたことが分かりました。

一番多い施設は行方不明者が11人に上り、このうち1人は用水路で、遺体で見つかったということです。
アンケートより:
「来館者の出入りにともなって正面玄関より外に出る」
「出入りする職員の後ろについて出て行かれた」
「いつものお散歩コースから突然いなくなった」
「廊下の扉の鍵を開け外に出た」

「非常階段の出口の鍵を開けて出ていった」
「定期清掃時に解錠した間」

「職員が目を離した5分のすきに正面玄関から出た」
「自室のタンスに登り窓から脱走」
これまで6人が行方不明になったと回答した富山市の有料老人ホームが取材に応じました。