5月11日未明、千葉県で震度5強を観測する地震がありました。静岡から比較的近い場所で起きた今回の地震、想定される南海トラフ地震との関連はあるのか、専門家に聞きました。
<静岡県立大学 楠城一嘉特任教授>
「その地域で溜まっているひずみを解消するためにプレートの中で起こった地震ということになります」
11日午前4時過ぎ、千葉県で震度5強を観測した強い地震。避難をする際に転ぶなどして合わせて8人がけがをしました。
地震の揺れは静岡県内にも。熱海駅前の情報カメラは横に小刻みに揺れました。県内では東伊豆町で最大震度3を観測したほか広い範囲で体に感じる揺れがありました。比較的近いエリアでの大きな地震。気になるのは県内で想定される巨大地震、南海トラフ地震への影響です。
<静岡県立大学 楠城一嘉特任教授>
Q.南海トラフ地震との関連はあるんでしょうか?
「直接的に関係すると言うことは難しいと思います。まずエリアが違います。南海トラフの地震の想定されているエリアは伊豆半島の西側、今回の千葉県の地震は伊豆半島より東側となりますので、まず場所が違う」
日本周辺は4つのプレートが重なり合うような構造になっていて、プレート同士のぶつかり合いが大きな地震につながります。懸念される南海トラフ地震は、駿河湾から延びる海溝、南海トラフ周辺でのプレートの動きをきっかけに発生する地震。一方、今回の地震は相模トラフ周辺のプレートの沈み込みから発生したとみられます。さらにメカニズムも違います。
<静岡県立大学 楠城一嘉特任教授>
「今回の千葉県の地震はフィリピン海プレートと陸の間で起こった地震じゃなくて、フィリピン海プレートの中で起こった地震。全然違う地震と考えていただくのが正しい」
南海トラフ地震は海側のプレートの沈み込みに陸側のプレートが耐えられなくなり、跳ね上がるように起こる境界型の地震です。一方、11日朝の地震はプレート内部にひずみがたまり岩盤を破壊して起こる地震です。
それでも同様の地震は県内でも起こりうるため、今回のような未明に発生する揺れへの対策を考える必要があると専門家は話します。
<静岡県立大学 楠城一嘉特任教授>
「寝室になるべく高い家具を置かないというのは1つの防災対策になる。倒れてきて外に出られないこともあり得ますので、そういうことを避けるためにも高い家具を寝室に置かないというのは対策の一つ」
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