2025年10月31日に失職することが濃厚となっている静岡県伊東市の田久保市長は、28日の定例記者会見に臨みました。
失職した場合の市長選への出馬など今後についての明言は避けましたが、自身の学歴詐称疑惑について謝罪する場面もありました。
市議選後、初めてとなる定例記者会見。田久保市長は10月31日の市議会臨時会で不信任決議案が可決され、失職することが濃厚となっています。
<伊東市 田久保真紀市長>
「第14回全日本枕投げin伊東温泉の開催についてをお知らせいたします」
伊東温泉の「まくら投げ大会」について、参加チームの募集を呼びかけました。
<記者>
「まくら投げ大会は伊東を代表するようなお祭りですが、市長は参加を検討していますか?」
<田久保市長>
「まくら投げ大会の方に自分が参加するというのは全く考えてなかったんですけれども、非常に多分注目されるのかなという部分では前向きに検討してみたいと思いますが。実は私あまり運動神経の方が自信がございませんで、おそらく出ましても、たくさんまくらをぶつけられてしまうかなと心配もあるんですけども、一緒に戦ってくれる人がいるかどうかも含めて、ぜひ伊東温泉の宣伝のために検討してまいりたい」
31日の市議会の臨時会や今後の市長選挙については明言を避けました。
<田久保市長>
「最終的にどのような結論が出るかについては、今の時点では分かりませんので、結論が出ましたら、またその時に皆さんにしっかりとお話ししていきたい。そのように考えております。以上でございます」
会見の最後に、市長就任から5か月を振り返り、自身の学歴詐称疑惑について謝罪しました。
<田久保市長>
「私の誤った経歴が広報伊東の方に掲載されたということに端を発しまして、皆さんに大変ご迷惑とご心配をおかけした。そのことに関しては本当にこの場もお借りしまして、それからいろんな場をお借りしまして、何度でも深くおわびをしたいと考えています」
市議会の臨時会開催まで残り3日。田久保市長に対する2度目の不信任決議案に注目が集まりますが、市議選で市長の支持を訴えて当選した市議は改めて反対する意向です。
<伊東市議会 片桐基至市議>
「田久保市長が変われば、色々な問題が解決するのかと言えばそうではないと思う。引き続き、田久保市長を支持する立場をとっていきたい」
一方、自民党伊東支部は27日に総務会を開き、田久保市長が失職し市長選になった場合、党として候補者を一本化する方針を固めました。現状では元・伊東市長の男性が有力な候補としてあがっているということです。
<自民党伊東支部 大川勝弘総務会長>
「これだけ壊れてしまって、悪い意味で有名になってしまった伊東市。ただ知名度は良くも悪くも上がってきたところをどうこれから運営をできるかっていうことが、これからの伊東市政の大事なところになってくると思いますので、その局面を打開できる候補者と思っています」
次期市長選をめぐっては、すでに複数人が立候補に意欲を示しており、田久保市長の動向にも注目が集まります。














