学用品・カバンも「タダ」 全国で進む無償化
熊崎キャスター:
様々なものを見ていきます。
<東京都が打ち出している制度>
▼対象:2023年度から私立中学校に通う生徒(都民)
▼補助金額:年間10万円
▼条件:世帯年収910万円未満

それから、全国的に見ても様々な取り組みが各自治体で行われています。
<山口県・防府市>
2023年度から経済的負担の軽減のために「通学カバンを無料で配布」。全国的にもこういった無料配布の動きは広がっているそうです。
<神奈川県・海老名市>
保護者からの要望もあり、使用頻度が低かった▼彫刻刀や▼柔道着などを2018年から市が購入し生徒へ貸し出す。

全国で進む給食無償化 都内では地域格差も
熊崎キャスター:
給食費について、公立の小・中学校の給食費はどれぐらいかかっているのでしょうか?
小学校:年間3万9010円
中学校:年間3万7670円
※文科省 2021年度「子どもの学習費調査」より
この給食費の無償化の動きも全国的に進んできています。
東京の23区でも、▼中央区▼台東区▼品川区▼世田谷区▼北区▼荒川区▼葛飾区で小・中学校を無償化。▼足立区は中学校のみ無償化。
調べる限り8区で給食費が無償になっています。

ただ、多摩地域にある26の市の中で回答があった23の市のうち、給食費が無償なのは狛江市のみ。しかも3人目以降と限定されています。
ある市の担当者
「保護者の負担を減らしたいが、財源がなく無償化できない」
千葉工業大学 福島尚子准教授(教育費の保護者負担を研究)
「自治体任せだと、財源あるなしが影響し格差が生まれている。全国一律にすべき」
