”免疫の暴走”で体温が上がったか「黒とは言えないが、白でもない」

(長尾教授の研究チーム 中尾直己さん)
「特に炎症関係の反応が、強く出ていることが分かりました。免疫の応答を調節することが、うまくできなかったことを示唆している」


研究チームの仮説は「ワクチンによって、免疫が過剰に働き、体内に炎症が起きて体温が40℃以上にあがった」というもの。

直接死因とは結び付いていませんが、ワクチンによる免疫への影響は、詳しい研究が必要だと長尾医師は考えています。


(広島大学医学部 長尾正崇教授)
「免疫反応に関係する遺伝子が亢進(こうしん)していた、ということを考えます。データから、あるいは状況からだけでは黒とは言えないんですが、白でもないし、やはりグレーとしか言いようがないが、十分ワクチンが関与していた可能性はある」


2回目の接種から3日後に亡くなった東さんの長男も、いわば“免疫暴走”による高熱が起きたのか。

断定はできませんが、警察の解剖所見では、「ワクチン接種後の発熱が、致死性不整脈発症に関係した可能性は否定できない」とされています。

(東正秋さん)
「ワクチンで死ぬなんて、そこまで僕の頭にはなかったんですよ。娘(息子の妹)から(解剖所見を)聞いて、調べたらワクチンにたどり着いた」


長男が20代の頃に言い合いになって、やりとりはメールだけとなっていた親子。
13年ぶりの対面は遺体でした。

(東正秋さん)
「一言で言えば悔いですかね。13年も会っていなかった馬鹿な親父でね。息子の思いを伝えて、息子の無念を晴らしたい」