トランプ政権時代に導入された難民申請を厳格化する措置が11日に失効します。メキシコとの国境地帯ではアメリカへの入国を希望する人が急増し、混乱が懸念されています。
10日、私たちが訪れたのはカリフォルニア州サンディエゴ近郊。メキシコとの国境地帯です。
記者
「国境の壁の前にはアメリカに入国を希望する人たちが集まっていて、その数は次第に増えているということです」
集まっていたのは、およそ300人。その理由は…。
アメリカ トランプ大統領(当時)
「移民に寛容な都市は終わりだ。長く美しい壁を完成させる」
厳格な移民対策を看板政策として、国境沿いに「壁」も建設した当時のトランプ大統領。2020年に新型コロナ対応を理由に導入したのが「難民申請の厳格化措置」です。これが現地11日に失効することになり、アメリカへの入国希望者が殺到しているのです。
難民申請希望者
「2日前から待っている」
「11日以降、国境を越えたい。それが夢です」
ただ、この措置の失効により不法に入国する人に加え、通常の手続きでアメリカを目指す人の急増も懸念されていて、国境の向かい側、メキシコ北部・ティファナだけでも入国待ちは1万人にのぼるとみられています。
シェルター代表 アルバート・リベラさん
「ここでは過去最多の人数を収容していますし、さらに何千人もやってくると予想しています」
「移民に寛容過ぎる」との批判も受けるバイデン政権は11日以降、不法に国境を越えた人について難民申請の資格がないと判断されれば、最低5年間入国を禁止する措置を適用するとしています。
一方で、アプリを使った難民申請の受付枠を拡大する考えですが…
難民申請希望者
「(Q.難民申請に使うアプリは知ってる)知らないわ」
「よく分かんないけど、皆がいるからここに来たんだ」
制度を詳しく知らない人も多いようです。
記者
「車でアメリカに向かう際に通過する国境の検問所も警備が強化されています」
国境には、国境警備隊員ら2万7000人以上が配置され、ティファナでは強行に突破しようとする集団を想定した訓練も行われました。
混乱の状況によっては、来年の大統領選出馬を表明したバイデン大統領の足元を揺るがしかねない事態になりそうです。
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