中国の国家安全当局の調査を受けたアメリカのコンサルタント会社「キャップビジョン」が10日、声明を発表し、「国家の安全に深刻な危害を与えていたことを深く認識している」として、是正措置をとる方針を明らかにしました。

アメリカのコンサルタント会社「キャップビジョン」をめぐっては、中国でスパイ行為を取り締まる国家安全当局が上海や北京など中国各地の事務所を捜索していて、国営メディアなどが今週に入って一斉に報じました。

これを受け「キャップビジョン」は10日、声明を発表、「国家の安全に深刻な危害を与えていたことを深く認識している。当社は当局の指導の下是正を進める」として、コンプライアンス委員会を設立したことを明かしました。

中国当局は、今年に入ってアメリカのコンサルタント会社や調査会社を相次いで調査しています。

中国メディアによりますと、当局はさらに取り締まりを強化する方針だということで、米中対立が続く中、中国政府は外国への情報流出に神経をとがらせているとみられます。