イギリス政府がロシアの民間軍事会社「ワグネル」を数週間以内にテロ組織に指定する方針だと現地メディアが報じました。

10日付の「タイムズ」紙によりますと、イギリス政府はロシアの民間軍事会社ワグネルを数週間以内にテロ組織に指定する方針だということです。

指定された場合、ワグネルに所属することや支援することなどが違法行為となり、過激派組織「イスラム国」や国際テロ組織アルカイダと同等の扱いになります。

タイムズは政府関係者の話として、ワグネルが犯罪組織とともにマネーロンダリングを行っていた疑惑があるとし、イギリス政府がワグネルに対し経済制裁を科すことも検討していると報じています。経済制裁が実施されれば、ワグネルはイギリスの金融機関を経由して資金を調達することが困難となり、ロシアへの打撃ともなりそうです。

ワグネルはウクライナ東部の激戦地に戦闘員を派遣していて、最近では創設者のプリゴジン氏が弾薬の供給不足についてロシア国防相らへの批判を続けています。