北海道・知床での観光船沈没事故では、これまでに乗員乗客14人が死亡が確認され、いまだに12人が行方不明のままです。
早ければ5月19日から、ダイバーの“飽和潜水”による捜索作業が開始されます。「ポテトチップスは袋に穴をあけないと粉々に」「精神的なタフさが要求される」・・・大変な危険が伴う“飽和潜水”とはどのような作業なのでしょうか?専門家とともに、作業に伴う過酷さと合わせて詳しく解説します。

■いまだに12人が行方不明 今後の捜索のポイントは?


ホラン千秋キャスター:
5月19日からダイバーによる船内捜索が開始されます。捜索のときに使われる手法が、“飽和潜水”。肉体的にも精神的にも大変なプレッシャーがあるということです。

まず、これまでの「KAZU I(カズワン)」の状況についてお伝えします。
船体が確認されているのは、沖合1キロほど、深さ約120メートルのカシュニの滝の近くです。これまでに乗員乗客14人を発見していて、身元と死亡が確認されています。
そしていまだ12人の行方がわかっていません。

いまだ12人が行方不明


16日から北海道警は、知床半島の東側から野付半島まである約70キロの海岸線を歩いて行方不明者を捜索しています。
この海岸線では黒っぽいズボンが見つかっていますが、今回の事故に関係しているかはまだ分かっていません。

ほかにも、ロシアの国境警備局は5月6日、国後島の西岸で女性の遺体を発見しましたが、国籍が分かっていません。身元に繋がる所持品も見つかっていないということで、今回の事故に関係しているかという点についても、調べが進んでいるという状況です。

井上貴博キャスター:
政府、自治体含めてどこまでできることがあるのかという点、どうご覧になってますか。

星浩コメンテーター:
本当に全力を挙げて捜索をやってもらいたいですが、北方領土に関係が出てきます。もちろん、領有権を巡っては両国、色々な議論がありますが、漂流者とか漂流物に対するルール、海難事故に対するルールがありますので、お互い協力し合って捜索を進めてもらいたいと思いますね。

井上キャスター:
船の中にどれくらいみなさん残されているのかもよく分からず、現場海域はとても流れも速いと言われています。ポイントはどんなところでしょうか。

日本水難救済会 遠山純司 常務理事:
2つあると思います。1つは、早ければ19日から行われる飽和潜水作業。これによって船内に取り残されてる行方不明者が見つかるかどうか、という点です。
もう1つは、広大な捜索海域をいかに効率的・効果的に捜索することができるかということ。
あとは、ロシア側との調整ですね。今の所、非常に上手くいってると聞いていますので、引き続きロシア側との情報交換などの協力も得ながら行われると思います。漂流予測についても、日本で最も緻密なシミュレーションができる海上保安庁の漂流予測を活用して、捜索が行われると考えております。