銀座のロレックス強盗について、犯罪捜査に詳しい小川泰平氏は「あまりにも乱暴な手口」「闇バイトで集めた使い捨ての若者たちでは?」「高額な盗品を処分するルートがあるはず」との見方を示しました。そのうえで「盗品をもって逃げているリーダー格とみられる人物の捜査に注目」と話します。
「手口荒っぽいだけでなく、下手くそ。この店なら2,3分で犯行終えなければならない」

ーー(清水麻椰MBSアナ)犯行現場となった時計店です。向かいシャドウ挟んで向かい側には、アップルストアやスワロフスキーなどのジュエリー店が並んでいます。常に車通りも人通りも多い街の様子ですが、本当にここで、まだ明るい時間帯に、あのような犯行が起きたのかと驚きを隠せないです。犯行現場の時計店の隣にはまた違った時計店があるんですが、防犯強化中の張り紙があったり、また本日完全予約制となっていて、警戒感が高まっている様子がうかがえます。犯罪ジャーナリストの小川さんは事件についてどう見ていますか?
(小川泰平氏)銀座のど真ん中で、白昼堂々と非常に荒っぽい手口で犯行を行われたっていうのが皆さんびっくりしているところだろうと思います。
ーー新しい情報で盗んだ腕時計が一部見つかったということですが、どういうふうにとらえていますか?
(小川泰平氏)容疑者5名いたということで1名まだ未検挙なんですけども、この1名が残りの被害品を当然持っているんだろうということと、実際に車からはおろしているので逃走途中に、4名のうちの1名がどの者かが、そこに慰留したんだろうということが言えると思います。ただ特徴として、ロレックスの専門店に約10分間、実行犯3名が滞在して犯行に及んでますが、手口、荒っぽいだけではなくて非常に下手くそだなと、もう素人以下の犯罪のような気がしました。このぐらいの大きさの店なら、3名でいけば大体2分から3分程度で犯行を終えなければならない。個々の動きが。バールをみんなが持ってそれぞれが盗むっていうのではなく、普通ならちゃんと計画性を持って犯行に及ぶんですね。例えばどのような専門店でも高価なものを置いている場所。またそうではない場所って普通わかれてます。そういった場合に先に下見をしてですね、まず侵入すればまずここのショーケースから盗むって言ったようなことがある程度決まっているはずなんですが。それすら決まってないですから。中での動きがバラバラ。中で容疑者同士がぶつかったりしているぐらいですから。そういったところは手口荒っぽいだけじゃなくて、動きも荒っぽい。
ーー今回逮捕されたのは、16歳から19歳の4人で非常に若いんですけども、このあたりはどう見ますか。
(小川泰平氏)これまであったようなですね「闇バイトでの募集」か、もしくは半グレのようなものの知り合いから誘われて犯行に及ぶ。要は1回のバイトで100万円とか高額な報酬をちらつかせて、首謀者からしたら、このような実行犯は使い捨てですから。もう捕まって当たり前ですから。車のナンバーもオープンにしてますし、しかも例えば捕まっても少年だから大した刑にならないよとか。そういううまい話をして、しかも個人情報、あとは親の情報だとか、そういったものを吸い上げて、いざ自分が辞めたいって言てもやめられないようにして、犯行に及んでいる。犯行をやらせるという感じではないかなと思っています。