
宮さん「僕は菊地に何の魅力があったかって一番最初に挙げるのは『人』なんですよ。人が良かったからです」

現在は畑やニワトリ小屋がある家を借りて住んでいます。この20年ずっと世界中を旅していたため、定住したのは久しぶりとか。

エンターテインメントを提供する場は「舞台」から「畑」へ!
一方で農作業の知識はゼロからのスタートです。

借りた畑を一緒に作業するのは地元で農業を営む森永さん。有機農業にこだわる宮さんの「ボス」です。

どんたけし農園 森永 武志さん「元々全部オーガニック栽培です。無農薬・無化学肥料、除草剤も使わず」
宮さんは農作業を教わりながらイベント化できる「農タメのネタ」を考えます。

宮さん「基本的には農家さんの仕事をみんなで一緒にやる。どうやったら楽しくできるかなとか。そのときに必要な農作業をアレンジしているだけなので、そこが知恵のしぼりどころです」

「早い早いさすが子どもは早い!」

例えば、タイヤ転がし競争や畑でのウェイクボード、遊んでいるだけのように見えますが…これは宮さんが考えた「麦踏み」、麦を強く育てるための大切な「農作業」のひとつです。

森永さん「(農タメで)1日かかる作業が半日で終わる、もっとかな、もっとだな。1人でやるよりか全然早いし、楽しい。1人でずっとやってたら孤独だからね」

宮さん「農家さんも嬉しいし、参加者も嬉しいっていう。ウィンウィンでしかも環境にもいいから、ウィンが多分3つぐらい重なる」
「農タメ」にはもう一つこだわりが。
それは「参加者から費用をもらう」こと。

宮さん「農家さんって作業手伝ってもらったら、ありがとうとか、バイト代で払うのが当たり前だったんすけど、僕はそれを逆にしたかったんです。こういうふうに新しいビジネスモデルもできるんだなっていう事例を出したかったんですよね」

宮さん「楽しい作業に変換して参加費をいただけたら『コストは減る、労力も減る、収入アップ』になる、すごくないですか」