「農業」と「エンターテインメント」を掛け合わせた新しい農業体験、その名も『農タメ』ってご存じですか?

4月、熊本県菊池市。そこには「シイタケの菌打ち」に挑戦する子どもたちの姿が。

子ども「たのしい」

宮 海彦(みや うみひこ)さん「農業とエンターテイメントどうやったら繋げられるのかな、っていうのをやってみたかった。新たな挑戦ですね」

参加者「(せーの)農タメ~!(集合写真)」
この体験イベント、東京都出身で去年1月に菊池市に移住した宮 海彦(みや うみひこ)さんが主催しています。

宮さん「みんなの『ため』にもなるし地球環境の『ため』にもなる。『エンタメ』の『タメ』ですけど、いろいろな思いを込めて略して『農タメ』って言っています」

画面左から右へ。華麗に宙を舞う宮さん。
実は宮さん、あの世界最高峰のサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のパフォーマーでした。

幼い頃に体操をはじめ、高校時代はインターハイで優勝。大学を卒業した後はその経験をいかし、青年海外協力隊としてパナマ共和国で働きました。
そこでの生活が「農タメ」のきっかけとなりました。

宮さん「(パナマでは)山奥で、電気もない、水道もガスもないところで自給自足されているんです。そういう方々を見て、『生きるってすごい』と思ったんですよ」

青年海外協力隊で2年間の任期を終えた宮さんは2009年から「シルク・ドゥ・ソレイユ」に入団し、10年もの間活躍しました。

その後、舞台俳優として活動を始めた直後、コロナ禍に。
そこで思いだしたのが「パナマでの生活」でした。

「自給自足」や「生きるのは何か」に関心が高かった宮さん。エンターテイメントの「魅せる力」を感じているからこそ、「生きること」をおもしろく伝えてみたいと思ったそうです。
農タメの拠点を求め、日本に帰国。
自転車で全国の有機農家を回り、たどり着いたのがここ菊池でした。














