5月5日、ゴールデンウィークの最中に石川県能登地方で震度6強を観測する地震が発生。観光業にも大きな影響が出ました。
一方、気象庁は今回初めて「長周期地震動」を発表しました。その際、私たちはどのようにして身を守ればよいのでしょうか?

臨時休業に予約キャンセル・・・ 観光シーズンの地震に落胆の声

南波雅俊キャスター:
5月5日 午後2時42分に石川県能登地方を震源とする地震が発生し、珠洲市では震度6強、マグニチュード6.5を観測。この地震で石川県内では1人が死亡、33人がけがをしました。また珠洲市では一時、最大254人が避難をしましたが、8日午後1時の時点では避難者は0人となっています。

石川県珠洲市には「日本の渚100選」に選ばれたビーチがあり、観光に力を入れている街です。

「道の駅すずなり」では5日を売り上げのピークと予想していましたが、地震が発生し臨時休業となってしまいました。
また、人気のリゾートホテル「珠洲ビーチホテル」では、ロビーの窓が3枚割れ、プールの水が下の階に浸水をしてしまい、予約の半分がキャンセルになったといいます。

NPO法人 能登すずなりの方によりますと「市内に宿泊施設が42軒あるが半数以上が片付けで休業。水道管や風呂の破損など被害はさまざま」ということです。
コロナ禍が収まり観光客が戻ってきたなかで、地元の落胆の声も大きくなっています。

ホラン千秋キャスター:
大きな揺れが収まったとしても、一定期間は同程度の揺れについて注意が呼びかけられることが多いです。地元の皆さんは今も不安な気持ちのままでいますよね。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
東日本大震災の津波があったので、津波に意識が向いてしまいますが、本来地震は津波はもちろん火災や建物の倒壊などが怖い。ありとあらゆる危険な可能性について注意を払わないといけません。
地震の揺れが収まっても、火の元は大丈夫か、倒壊していなくても"ひび"が入っているかもしれないから建物の外に出た方がいいのか、その場所にいて大丈夫か。そういうところまで考えないといけないですよね。津波が来ないから大丈夫、ではないと思っています。

ホランキャスター:
がけ崩れや建物の倒壊は時間差で発生する場合もあります。