ハンドボール女子日本代表候補に数少ない大学生として大分県出身の石川空が選出。おりひめジャパンの未来を担うホープを取材しました。

コートに入ったら年齢は関係ない

石川空(20)は大分鶴崎高校を卒業後、大阪体育大学ハンドボール部に所属。女子日本代表の強化合宿20人のメンバーにたった2人の大学生として選ばれました。代表チームは4月29日から5月5日まで大分市の「サイクルショップコダマ大洲アリーナ」で強化合宿を行いました。

(石川空)
「小学校、中学校、高校と大会などで使ってきた体育館で代表として合宿で来れていることがすごく嬉しいです。入ることがずっと目標ではあったんですけど、大学生で入れるとはちょっと思ってなくて、びっくりした気持ちがすごく大きかったです」

ハンド女子日本代表、通称おりひめジャパンは東京五輪に開催国枠で出場し、モントリオール五輪以来45年ぶりにオリンピックの舞台に立ちました。現在は、今年8月に広島で行われるパリオリンピック・アジア予選で、優勝したチームに与えられる出場権の獲得を狙っています。

今回の強化合宿に招集された20人の平均年齢は24.9歳。東京オリンピックの代表メンバーと比べるとかなり若返りましたが、うち18人は日本ハンドボールリーグに所属する選手。その中で、2019年の世界選手権以来となる大学生が2人選出されました。その1人が石川空(20)です。

石川は大分市立原川中学校で2017年にキャプテンとしてチームを全国優勝に導くと、大分鶴崎高校でもキャプテンを務め、九州3位となりました。現在は女子日本代表も率いる楠本繁生監督の下、大阪体育大学でプレーしています。

(石川空)
「オフェンスで2対2の状況判断だったり、シュートのバリエーションが多いところが自分のいいところだと思います。監督もいつも大学でも話しているが、コートに入ったら年齢は関係ないと思う。先輩方が『思う存分やっていいよ』と言ってくれてるので、自分ができるプレーをしっかりやっていけたらいいなと思います」