5月6日に迫ったイギリス・チャールズ国王の戴冠式。使用される馬車や王冠はどれも貴重なものばかりです。70年ぶりとなる式の見どころをお伝えします。

今回の戴冠式 前回との変更点は?

井上貴博キャスター:
4年前に日本で行われた天皇即位の儀式は、平安絵巻さながらの雅な世界観がありました。今回の戴冠式は、西欧のきらびやかさ、全面的に押し出されそうです。

戴冠式は、日本時間5月6日(土)午後7時スタートです。場所はウェストミンスター寺院。今回は経費削減や、チャールズ国王の“小規模なものにしたい”という思いもあり、前回(エリザベス女王のとき)とはコースと距離が、かなり縮小されます。エリザベス女王のときは約8キロで、今回は約2.1キロです。

招待客に関しても規模が縮小されました。前回は約8000人参列したと言われていますが、今回は約2000人の要人が参列します。

▼ウィリアム皇太子夫妻
▼ヘンリー王子
▼秋篠宮ご夫妻
▼ジル・バイデン米大統領夫人
▼仏・マクロン大統領

なども出席します。

チャールズ国王の戴冠式 その見どころとは

戴冠式の注目は2台の馬車です。往路・復路で違うものが使われます。

往路:“ダイヤモンド・ジュビリーステート・コーチ”
▼2012年製
▼エリザベス女王即位60年で製造
▼電動窓・エアコン付き

復路:“ゴールド・ステート・コーチ”
▼18世紀製
▼王室伝統の馬車
▼エリザベス女王が「乗り心地がひどい」と言ったという話も

チャールズ国王は背中の状態があまりよろしくないということで、こういった配慮をしたと言われています。ちなみに、“ゴールド・ステート・コーチ”を模した馬車が、現地ではもう走っているようで、観光客に大人気だそうです。

そして“きらびやかさ”でいいますと“宝物”が、いくつか公開されます。

聖エドワード王冠
▼1661年製作
▼ルビー・アメジスト・サファイアなど宝石444個で装飾
▼重さ2kg超
▼戴冠式のみで使用されるので被るのは一生に1度

他にも、1953年のエリザベス女王の戴冠式のときから伝統が引き継がれています。「君主の宝珠」や世界最大のダイヤモンド“530.2カラット”「十字架の王笏」などがあります。

そして戴冠式が行われた翌日には、祝賀コンサートが予定されています。2万人の観客が訪れるということです。

【祝賀コンサート参加者】
▼トム・クルーズ(事前収録のVTR出演)
▼くまのプーさん(事前収録のVTR出演)
▼ケイティ・ペリー(アメリカ・歌手)
▼アンドレア・ボチェッリ(イタリア・テノール歌手)