■MLB カージナルス 4ー6 エンゼルス(日本時間4日、ブッシュ・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(28)が敵地でのカージナルス戦に「3番・投手兼指名打者」で先発。投手では5回、97球を投げ被安打5、奪三振13、四死球2、失点4で防御率は2.54、打者では5打数3安打1打点で打率は.307となった。
まず1回表、打撃では第1打席、WBCアメリカ代表でかつて巨人では最多奪三振と最高勝率を獲得したカージナルス先発、M.マイコラス(34)と対戦。1球目、152キロのストレートを弾き返しライト前へヒットを放ち6試合連続安打をマークした。
メジャー6年目でカージナルス戦に初登板、セントルイスも初めてのマウンドとなったエンゼルスの大谷。1回、いきなり1番・L.ヌートバー(25)との侍ジャパン対決が実現した。2球で2ストライクと追い込むが勝負球がなかなか決まらず、カウント3-2から最後はスライダーで空振り三振。続く昨季、ナ・リーグMVPのP.ゴールドシュミット(35)を158キロのストレートで空振り三振、2者連続三振を奪ったが3番・N.ゴーマン(22)の1球目のシンカーが甘く入りセンターへ先制アーチを浴びた。今季、大谷は初めて左打者からホームランを打たれた。
大谷は2回、無死三塁のピンチを迎えたが7番・D.カールソン(24)、8番・B.ドノバン(26)を共に159キロのストレートで三振、9番のWBC韓国代表だったT.エドマン(27)はスライダーで空振り三振。2回までアウト6つを全て三振で奪った。
1-1の同点で迎えた3回、1死一、三塁で大谷の第2打席、カウント2-1から147キロのシンカーを捉えライト前へタイムリー、自らのバットで勝ち越して2試合ぶりのマルチヒットをマークした。
3回にはヌートバーと2度目の対戦。カウント1-2と追い込むとスプリットで2打席連続の空振り三振、前の打席にホームランを打たれた3番・ゴーマンもスライダーで見逃し三振と3回までに9つのアウトのうち8つが三振と好投を見せた。
エンゼルス3点リードで迎えた4回、大谷は先頭の4番・N.アレナド(32)にスライダーをレフト線へ2ベースを打たれると5番・W.コントレラス(30)にもスライダーを狙われライト線へタイムリー2ベース。7番・カールソンにもスライダーが甘く入りセンターへ今季1号の2ランを浴び3-4と逆転。カージナルス打線が2巡目に入りスライダーに的を絞ってきた。
5回、ヌートバーと3度目の対戦。大谷はすぐにピッチングの組み立てを代えてカウント1-2と追い込むと159キロのストレートで3打席連続の空振り三振、2番・ゴールドシュミットも159キロのストレートで空振り三振、大谷はしっかり次のイニングで修正する能力を見せた。3番・アレナドからも三振を奪い、カージナルス先発から全員三振、メジャー通算500奪三振をマークした。
3-4と1点を追う9回表、先頭の代打J.ラム(32)がセンターへ起死回生の同点アーチ、大谷の負け投手を消した。すると2番・M.トラウト(31)がレフトスタンドへ完璧な当たりで今季8号の勝ち越しホームラン。続く大谷の第5打席、トラウトの余韻が残る中、1球目を打っていき左中間へ2ベース、2試合ぶりの3安打をマークした。
大谷は5回、97球を投げ被安打5、奪三振13、四死球2、失点4で防御率は2.54で勝敗は付かなかった。打撃では5打数3安打1打点で打率は.307、2試合ぶりの3安打で打率を3割に乗せた。
ヒーローインタビューに登場したトラウトは大谷のピッチングに「13個も三振取っていたの?知らなかったよ(笑)彼も良い感じで投げていたし、良いパフォーマンスをしてくれたよ」と笑顔で答えた。