宮崎市のこどものくにでは「バラまつり」が開かれ、訪れた人たちを楽しませています。
この「バラまつり」が開かれる裏には、実は、関係者の並々ならぬ努力があるんです。美しいバラ園を未来へ残そうと奮闘する関係者の思いを取材しました。
(加藤沙知アナウンサー)「ご覧ください。このすばらしいバラの数々。目にも鮮やかなんですが、いい香りなんですよ。癒されますね。ゴールデンウィークの後半が始まったということで、多くの家族連れの皆さんご友人と皆さん楽しんでいます」
黄色や淡いピンクなど色鮮やかなバラを楽しめるのは、宮崎市のこどものくにのバラ園です。現在、200種、1600本のバラが見ごろを迎えていて、甘い香りを漂わせています。
(加藤アナ)「こちらではこのような小道に入ることもできて、バラの近くで香りをかぐこともできてこんな工夫もされている」
訪れた人たちは、バラを写真に収めるなどして休日のひと時を過ごしていました。
(訪れた人)Q:バラ見てみてどうですか?
「きれいでした。初めて来たからいろんな種類があってすごいと思った」
「最初これをみてすごいと思って」
(加藤アナ)「これすごいトンネルですよね」
「いろんな行楽地もあるけどやはり花でバラがこれだけあるところも少なくなったのでできればぜひ残してほしい」
「長くずっとここが続いていくといいと思う」
現在、このバラ園は、宮崎交通から業務委託を受けた源香(みなもとかおり)さんが2017年から管理しています。
(加藤アナ)去年台風もあってその被害も大きかったと聞いたがどんな状況でした?
(源香さん)「いろんなフェンスが曲がったり壊れたり折れたりさけたり思いのほかとてもひどかった。でもなんとかそこから頑張って復活してくれた」
源さんは、6000平方メートルものバラ園を2人のスタッフやボランティアとともに守ってきましたが、先月、バラ園の管理費がこれまでの半分に削減されることが決まりました。
(源香さん)「ほんとにもう一人の給料もという感じで…」
バラ園の存続の危機とも言える状況。
源さんは、宮崎の宝を未来へ引き継いでいくことを決意し、先月22日から不特定多数の人々から資金を調達するクラウドファンディングに挑戦。全国から続々と支援が寄せられています。
(源香さん)「これ簡単に突然生まれた景色ではなく、ほんとこの6年コツコツと積み重ねてきた結果が現れているだけなので、引くのは簡単で、パッと手を離すとすぐ荒れてなくなってしまうのは目に見えてるので、どうにか歩みを止めずにできないかなというところで考えているところ。」
こどものくにの「春のバラまつり」は、今月28日までとなっていて、この期間中、クラウドファンディングの支援も呼びかけています。