先月、リニューアルオープンした道の駅の「都城NiQLL(にくる)」で、地元の事業者や農家とともにある商品開発に取り組んでいます。
開発しているのはこれまで廃棄されていた農産物を活用した加工品なんです。「もったいない」の思いから始まった食のプロジェクトを取材しました。
アップサイクル商品
先月22日、リニューアルオープンした「都城NiQLL」。

肉や焼酎をはじめとする地場産品が多く並んでいるほか、大規模災害に備えようと防水タンクなども整備され国が選定する「防災道の駅」にも選ばれた施設です。
(都城市・池田宜永市長)「都城のまさに肉と焼酎を中心とした特産品を飲んで、食べて買って、そういった楽しい場所になってくれれば幸いだなと思います」

オープン以降、連日、多くの買い物客でにぎわっている道の駅。
商品の中には、ここだけの限定で販売されているものもあります。
(道の駅都城NiQLL・松永智美さん)「こちらがニクル限定の商品、アップサイクル商品です」

「アップサイクル」とは捨てられるはずだったものに手を加え、よりよい製品に生まれ変わらせること。

道の駅では今回のリニューアルに合わせて「ミヤコノジョウアップサイクル」と名付けたプロジェクトをスタートし、キンカンやイチゴなどを使った加工品を開発しました。
(道の駅都城NiQLL・松永智美さん)「今まで廃棄されていた野菜を使った商品、もったいないをなくそうという商品になります。地元の生産農家さんの困りごと解消のために商品開発のお手伝いをしている」
このアップサイクルのプロジェクトは都城市内の事業者も協力。
食品開発コンサルタント事業を手掛ける古川里一郎さんは、製品化にあたってアイデアを提供したほか、パッケージのデザインを担当しました。
(こちらの商品はどういった商品ですか?)

(RiichirouProduce・古川里一郎 代表)「都城で大切に育てられた農産物、こちらは出荷品のイチゴなんですけど、出荷にはならない規格外の商品を一次加工、乾燥させてそれを製品化したという商品。電子レンジでチンするだけで、スチームケーキができるという商品になっております」


古川さんは、こうした商品開発が食品ロス削減や農家の所得向上につながると期待しています。
(RiichirouProduce・古川里一郎 代表)「かなり捨てられている傾向があったり、加工品のためにだいぶ安くで買い取られていた部分もあったんですけど、それも値段も含めて買い取らせていただいて、どう活用するかがアップサイクルという点でもすごく有効かなと思います」