ウクライナ情勢です。激戦が続く東部で去年12月以降のおよそ5か月に、ロシア側の兵2万人が死亡したとする推計がアメリカから示されました。半数近くはロシアの軍事会社「ワグネル」の戦闘員とみられます。
1日もロシア側の攻撃を受けたウクライナ。東部パブログラードでは住宅地などが破壊され、ゼレンスキー大統領は2人が死亡、40人が負傷したと公表。また、北部チェルニヒウ州では学校が被害を受け、少年が犠牲になったということです。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「この攻撃は、2009年生まれ、14歳の少年の命を奪いました。学校の近くにいただけなのに」
一方、この日、ロシアではウクライナと接するブリャンスク州で石油製品などを運んでいた貨物列車が脱線し、炎上。けが人は出ていませんが、州知事は…
ブリャンスク州知事
「当局は列車を爆破した者をさがしている」
「爆破装置が作動し、爆発が起きた」としていて、また、前日には「ウクライナ軍の砲撃で住民4人が死亡した」と主張しています。
ウクライナ側が反転攻勢の準備を進めているとされる中、アメリカが明らかにしたのは…
アメリカ カービー戦略広報調整官
「去年12月にロシアが始めた(東部)ドンバス地方での大規模な攻勢は失敗した」
カービー戦略広報調整官によると、激しい戦闘が続くウクライナ東部の要衝バフムトや、その周辺での▼この5か月間のロシア側の死傷者の推計は10万人以上。▼2万人を超える死者の半数近くは民間軍事会社「ワグネル」が手配した戦闘員だとしています。
そのワグネルの創設者は…
「ワグネル」創設者 プリゴジン氏
「もしワグネルが消滅する運命なら、ウクライナ軍やNATO(北大西洋条約機構)によってではなく、国内の出来損ないの官僚どものせいだ」
1日に必要な、少なくとも300トンの弾薬の「3分の1も与えられていない」と訴えました。イギリス国防省はこの問題が「ワグネルとの内部分裂を引き起こす」と分析しています。
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