世界陸上ブダペスト(8月19日~27日)で2大会連続メダルを目指す、やり投の日本記録保持者・北口榛花(25)選手を高橋尚子キャスターが取材。飛躍を支えるデービッド・シェケラックコーチ(49)との関係性やチェコでの修行について聞いた。昨季は、世界陸上オレゴンでフィールド種目日本女子初のメダルを獲得。世界の強豪が集うダイヤモンドリーグを2度制するなど、4戦連続で表彰台にあがり、「ファイナル」では日本人初となる銅メダルの快挙を果たした。
チェコでは見知らぬ人から「おめでとう」
やり投の世界記録保持者は、男女共にチェコ共和国代表。「やり投大国」と呼ばれるチェコで、北口選手は2019年から定期的に練習を積んでいます。ジュニア代表コーチを務めるシェケラックコーチに北口選手自ら指導を申し込み、始まった武者修行。今回は1月から4月中旬まで滞在していました。

北口選手:
去年(銅メダルを獲得した)世界陸上(オレゴン大会)からチェコに帰ってきた時「やり投の子でしょ!?おめでとう!」と。知らない人に「おめでとう」って言われていました(笑)
高橋キャスター:
チェコの生活にはもう慣れましたか?
北口:
最初に来たときは全部に圧倒されて「すごい!」「きれい!」「楽しい!」みたいな感じだったんですけど、最近はけっこうそれが普通になってきたりとか、だいぶ生活リズムもつかめるようになりました。スーパーのレジであたふたしたりとかしてたんですけど、今はだいぶシステムもわかるし、言葉も「これがちょっと」っていうのが言えるようになってきた。

高橋:
今年の一番の目標というのはなんでしょうか。
北口:
一番はやっぱり、世界陸上でまたメダルを獲得することです。
高橋:
そのメダルを獲得するっていうところに向けて今一番鍛えたい、そして足りないなって思ってることは何でしょう。
北口:
まだ助走が他の選手に比べるとガタガタしてスムーズな助走になっていないので、その部分が解消されるとよりスピード感が出て、なおかつ助走のスピードに合った投げ方が出来れば、より、やりが遠くへ飛ぶんじゃないかと思います。