アメリカ政府高官は、ウクライナ東部の戦闘でのロシア側の死者が去年12月以降の5か月間で2万人を超えたとの推計を明らかにしました。

アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は1日、激しい戦闘が続くウクライナ東部の要衝バフムトやその周辺でのロシア側の死傷者が、去年12月以降だけで10万人以上に上るとの推計を明らかにしました。

このうち死亡したのは2万人を超え、その半数近くは民間軍事会社「ワグネル」が手配した戦闘員だとしています。

カービー調整官は、「去年12月にロシアが始めたドンバス地方での大規模な攻勢は失敗した。唯一少しずつ進軍したバフムトもロシアにとって戦略的な価値はほとんどない」と強調しました。