古代セイウチ類で、国内では島根県邑南町で初めて発見された「ネオテリウム」の化石の展示が始まりました

この化石は2010年に島根県邑南町の約1600万年前の地層で発見され、調査の結果2021年3月、原始的なセイウチ類「ネオテリウム」の右下顎と分かりました。

この化石は当時、地元住民らでつくる化石研究会が発見したもので、重さ54グラム、大きさは縦5センチ・横11センチ・厚さ約1.5センチ。
推定される「ネオテリウム」の体の大きさは約2メートル前後で、今のアシカに近い形だったということです。

これまで「ネオテリウム」の化石が見つかっているのは世界でも北米だけで、今回の日本での発見により、北太平洋の東西両岸に生息していたことが証明されるため、たいへん貴重なものだということです。

この化石は島根県邑南町の「瑞穂ハンザケ自然館」で常設展示され、山あいの町が昔は海だったことを感じてほしいとしています。