巨額の資金流出が明らかになったアメリカの中堅銀行ファースト・リパブリック銀行が経営破綻に追い込まれるとの懸念が強まっていて、公的管理下に置かれる可能性が出てきました。

ロイター通信は28日、経営不安が高まっているファースト・リパブリック銀行をめぐって民間主導の支援策のとりまとめが難航していることから、FDIC=連邦預金保険公社が管理下に置く方向で準備していると報じました。

ファースト・リパブリック銀行は1月から3月にかけておよそ1000億ドルの預金が流出したと発表し、株価が急落していて、28日も前日に比べて40%以上下落しました。

一方、FRB=連邦準備制度理事会は今年3月のシリコンバレー銀行の破綻をめぐる報告書を公表。FRBが「銀行のぜい弱さを十分認識していなかった」と対応の不備を認め、監督・規制の強化に乗り出す方針を示しました。