国立がん研究センターは2種類の「がん免疫治療薬」を使った肺がんの臨床試験で、薬の副作用によるとみられる死者が11人確認され、試験を中止したと発表しました。
国立がん研究センターなどの研究グループは2021年4月から、全国50を超える施設で非小細胞肺がんの患者を対象に2種類のがん免疫治療薬、「オプジーボ」と「ヤーボイ」を組み合わせた治療法の臨床試験を行っていました。
国立がん研究センターはきょう、この臨床試験の中で薬の副作用によるとみられる死者が11人確認され、先月30日付けで試験を中止したと発表しました。
国立がん研究センターによりますと、死者は50代から70代の男女で、死因は「肺臓炎」や、過剰な免疫の反応による「サイトカイン放出症候群」などが多かったということです。
国立がん研究センターは死者が多く出た原因について、「現時点で原因は分かっていない」としたうえで、今回の臨床試験の中では「ヤーボイの影響が強い可能性が考えられる」との見解を示しています。
注目の記事
「“離脱して良かった”という声の方が多い」自公連立に“終止符”を打った会談の裏側と「高市総裁は総理になれるのか?」公明・斉藤代表に聞いた【news23】

敗者の脳は語る— マウス社会の「負けグセ」をつくるスイッチを発見! 脳から特定の部位を取り除くと…

【クマ襲撃】被害者の9割が顔面損傷…鼻がなくなり骨は粉砕「体を大きく見せようと立ち上がって…」医師が語るクマ外傷の実態 47歳男性はあの日を境に人生が一変

特集戦後80年「総理所感」は何を伝えたのか 沖縄戦体験者「歴史直視を」

「あの日までのお母さんも死んだ」“たった15分の横着”が奪った夫と日常 1枚800kgの鉄板落下事故 被害者家族が訴え「被害者にも加害者にもさせないために」


乳房再建は “形” でなく “生き方” 取り戻す治療…富山大学で進む乳房再建の最前線
