社会での更生は困難「長期間の矯正教育が必要」

富山家庭裁判所 澁谷輝一裁判官:
「自己肯定感が低く、無力感を抱いている少女の問題の根深さをふまえると、社会で更生を図ることは困難。被害者や遺族への償いの方法を考えさせるほか、自尊心を育んで、刹那的に考える姿勢を改めさせる必要がある」

富山家庭裁判所は、「相当長期間にわたる矯正教育が必要」だとして、この少女の少年院送致を決定した。

事件では、少女は自ら「ホテルで首を絞めて人を殺した」と警察に通報した。2人はSNSを通じて知り合い、1か月ほど前から交際関係にあったとされている。

男性自ら死を望んだとはいえ、遺族の処罰感情は厳しいという。少女がどのような人生を歩み、事件の日を迎えたかはわからないが、今後は遺族と少女どちらにも、真摯に心に寄り添ったサポートが必要ではないか。