人工クモ糸の研究で知られる山形県鶴岡市のスパイバーが、そのノウハウを生かした新素材の流通に一歩前進です。

25日にお披露目されたのは、「ブリュードプロテイン」を使ったダウンジャケットやコート。
「ブリュードプロテイン」とは、スパイバーが人工クモ糸を研究する過程で開発した、タンパク質を人工的に繊維化したものです。

去年、スパイバーのタイ工場が本格稼働したことからブリュードプロテインの生産量が増えました。

そして今年の秋から、アパレルメーカー「ゴールドウィン」が、順次、新商品を発売していくということです。
また、去年11月には、大手化粧品メーカーがマスカラの原料にも採用しているということで、知らないうちに手に取っている人もいるかもしれません。
25日は、タイの工場と同じ構造の装置で糸の原料となるポリマーを作る様子が公開されました。

スパイバー・関山秀和代表「(生産量を)一万倍とか数万倍というスケールアップをしなければならない。我々はスタートラインにたった」
現在、スパイバーでは、アメリカへの工場建設も計画していて、実現した場合、数千トンのブリュードプロテインの生産ができるということです。















