森林による二酸化炭素の吸収量を売買し、排出量の削減につなげる国の制度「Jークレジット」。

ノルディックスキー複合のオリンピックメダリスト・渡部暁斗(わたべ・あきと)選手が28日、長野県木曽町から購入する契約を結びました。

渡部選手には28日午後、木曽町の原久仁男(はら・くにお)町長から「Jークレジット」の認証書が贈られました。

オリンピック3大会連続で、合わせて4つのメダルを獲得した、渡部選手。

「CO2排出量実質ゼロ」で競技活動に取り組もうと行ったのが、「Jークレジット」の購入です。

二酸化炭素の吸収量70トン分にあたるおよそ104万円を、渡部選手の考えに賛同したシューズブランドの「オールバーズ」が負担。

この会社のロゴを、昨シーズン、渡部選手がヘルメットに掲載してPRしました。

(渡部暁斗選手)
「ここから育っていった木が、自分の輩出した二酸化炭素を吸収してくれるのかと思うと、感慨深いというか、頑張ってよかったなと」

28日に木曽町内の町有林で、記念の植樹も行った渡部選手。

今後も競技活動を通して環境問題に取り組んでいきたいと話しています。