ヒーローショーで大分を盛り上げようと活動するパワーシティオーイタをご存じでしょうか?活動開始から今年で20周年を迎える、ご当地ヒーローが目指すものとは?

4月23日の日曜日、大分市の子ども食堂で開かれたDVDの上映会。子どもたちが真剣な眼差しで見つめているのはパワーシティオーイタのヒーローショーです。

パワーシティオーイタは人々の大分を愛する心が集まって誕生したヒーロー。悪さをしでかす数々のモンスターたちに郷土愛のパワーで立ち向かいます。2004年から始まったヒーローショーは主に県内のイベントや学校、老人ホームなどで開催されています。

ヒーローショーを展開する団体で代表を務める羽田野勝利さん。自身もショーに出演する一方で、マスクやコスチュームをつくる造形師でもあります。

(羽田野勝利代表)「趣味が高じて始めたみたいな感じで、石膏の溶き方すらわからない状態で始めて失敗に失敗重ねて、今ようやく皆に見せられるようなものができた」

小学生の頃は「ウルトラマン」に憧れていたと振り返る羽田野さん。今から25年前、「仮面ライダーの本物のマスクが欲しい」という理由から独学で造形を学び、制作に挑戦したことがきっかけでした。

(羽田野勝利代表)「パワーシティオーイタのキャラクターたちはショーとかステージでアクションしたりとか演技したりするのを見て、自分が作ったものが動いているのはすごい興味深いし、感動すら覚える感じで、造形やってよかったなと」

羽田野さんはバーの経営者としての顔も持ち合わせています。趣味が高じてバーは内装から備品まで特撮モノ一色!訪れる客も特撮好きが多く、この店がパワーシティオーイタ結成の原点と話します。

(羽田野勝利代表)「バーの客と特撮の話をしていて『自分がパワーシティオーイタというヒーローを考えている』という話をしたら『じゃあやりましょうよ』って。最初はこのバーでメンバーが集まって始めたのがきっかけ」

大分市の子ども食堂で行われたDVD上映のあと、パワーシティオーイタがサプライズ登場!子どもたちは一緒に写真を撮ったりサインをもらったりして交流を楽しみました。

(参加した子どもたち)「びっくりした」「本当に来るとは思わなかった」「面白かった」「うれしかった、ショーを観に行きたい」

(羽田野勝利代表)「ファンの力、あと周りで応援してくれる人たちの力が源になっているのかなと、1人でヒーローショーはできないから」

活動開始からまもなく20周年を迎えるパワーシティオーイタ。大分のヒーローとしてさらなる飛躍を誓います。

(羽田野勝利代表)「20年目は挑戦する年で、ただショーをするだけではなく、いろんな技術だったりアクションだったり映像なんかも挑戦してみたい。大分の人が大分のヒーローって何?パワーシティオーイタだろうって思うようになってほしい」