観光客の増加で注目を集める長野県白馬村のマウンテンリゾートで28日、グリーンシーズンの営業がスタートしました。
好調を背景に、会社では新しいゴンドラリフトの導入を決め、28日に起工式が開かれました。

グリーンシーズンの営業が始まった白馬岩岳(はくばいわたけ)マウンテンリゾート。

2022年は、春から秋のグリーンシーズンに過去最多の20万人を超える人が訪れるなど、注目を集めています。

2023年、新たに仕掛けたのは…

(井上怜記者)
「きょうオープンしたこちらのエリアでは、ゆったりくつろぎながら北アルプスの絶景を堪能することができます」

アメリカのアウトドアブランド「CHUMS(チャムス)」と組んだ展望エリアをオープン。

テントやタープなどでくつろぎながら、白馬の大自然を堪能できます。

好調を背景に28日に行われたのは…

2024年12月に完成予定の新たなゴンドラリフトの起工式です。

岩岳リゾートの和田寛(わだ・ゆたか)社長や白馬村の丸山俊郎(まるやま・としろう)村長などが工事の安全を祈願しました。

現在のゴンドラリフトは1986年から運行。

老朽化も進み、一度に運べる乗客数も限られることなどから、設備の更新に踏み切りました。

新たに導入するのは10人乗りのゴンドラリフトで、会社の2年分の売り上げに匹敵する21億円という大型の投資です。

スキー人口の減少などを背景に難しい舵取りが求められるスキー場の経営。

白馬岩岳でも一時は冬の来場者数がピーク時の半分以下にまで落ち込みましたが、昨シーズンは過去10年間で最多となる12万1,000人を記録しました。

(岩岳リゾート・和田寛社長)
「我々は地域経済を元気にする。それを将来にわたってもやり続けるということを担保するためにも、今回のゴンドラの投資が出来たのかなと思います」

会社では、ゴンドラリフトの更新で地域経済の活性化につなげたいとしています。