富山湾できょう(28日)、肉眼で確認できるレベルの蜃気楼が観測されました。沿岸の景色が上に伸びる上位(春型)蜃気楼で、今年の観測は20回目です。

富山県魚津市にある魚津埋没林博物館によりますと、28日午前から見え始めた蜃気楼は、沿岸の景色が上に伸びる春型です。

画像提供:魚津埋没林博物館

蜃気楼は明瞭さを増してゆき、午後2時にはA~Dの5段階中で2番目のBランクとなりました。

魚津市の観測地点から西方向(富山市・射水市)は、肉眼で確認できるレベル。魚津埋没林博物館によりますと、火力発電所の煙突や建物が土台部分が上に伸び、その部分に反転した景色が見えます。

火力発電所の煙突や建物が伸び、その間に反転した景色が見える

同じく西方向の射水市、新湊大橋です。橋を支える高さ127メートルの主塔が上に伸び、その間に反転している橋が見えます。

新湊大橋 (画像:魚津埋没林博物館)

また、観測地点から東方向は、黒部市の護岸堤が高くなったように見えます。

黒部市の沿岸が上に伸びて見える (東方向)

博物館の観測では、午後2時半の気温は19.8℃で北風4メートル。蜃気楼の観測は去年の同時期に比べ5回多い20回目です。