東京都は新型コロナの感染状況を分析する最後のモニタリング会議を開き、来月8日に5類に移行した後も当面は感染拡大が続く可能性が高いことを報告しました。

会議では、7日間平均の新規感染者数が1389人と5週間連続で増加していて、ゴールデンウィークに人との接触が増えることから、当面は感染拡大が続く可能性が高いと分析されました。

また、ウイルスのゲノム解析により、これまで主流だった「BA.5」は3.6%にとどまり、世界的に流行している「XBB.1.5」が44.3%を占めるなど、XBB系統に置き換わったと報告されました。

医療体制については、新型コロナの感染症法の位置づけが5類に移行した後も「都民が安心して医療を受けられるよう、幅広い医療機関が診療できる体制を構築する必要がある」としています。

これまで定期的に感染状況を報告していた東京都の「モニタリング会議」はきょうを最後に廃止されますが、専門家が引き続き感染動向などを把握し、分析した結果を公表するとしています。