カワウの糞で石垣が真っ白になってしまった…

細かい粒子が目に入らないよう、防塵グラスをつけての作業。

岸から作業の様子をみてみると、いかだが通った後に、浄化剤の黒い線ができているのが分かります。

船の上からみえる水面は濁ったみどり色。当然底は見えません。

(水質浄化剤を開発 江崎竜一社長)
「(お堀は)閉鎖水域ですので。とくにカワウが住み着いちゃって、去年見た時よりも急激に水質が悪くなっている」


最近では、堀川で大発生したボラを目当てに、カワウが名古屋城に生息するようになり、大量の糞を堀に落としていたのです。石垣は糞で真っ白になっていました。


今回、お堀の浄化作戦を実施したのが、地元名古屋市港区の洗車機メーカー「タケウチテクノ」。今回の事業費3000万円を全額負担しています。

今から60年前の1963年、日本で初めて自動洗車機を開発した、この分野のパイオニア企業です。


(タケウチテクノ 竹内英二社長)
「洗車ですから、汚れた車から水を出すことで、汚れた水が出るので、以前から心を痛めていて、環境によくないと気にしていて、なんとかこれをお返ししたいと思っていた」


何かの形で、水の浄化に関わりたいという思いから思い立ったのが、創業の地、名古屋のシンボル、名古屋城のお堀浄化だったのです。

(大石アンカ-マン)
「社員から、3000万円の投資について意見は出た?」

(タケウチテクノ 竹内英二社長)
「気持ちはわかってくれていると思う。地域の皆さまがあって、108年名古屋でやってこられたと思うので、ささやかなお返しです」


堀に浄化剤を撒いて2か月。果たして。水はキレイになったのか…