2022年8月の大雨で運休が続いている津軽線の一部区間について、JR東日本は、復旧せず、バスと乗合タクシーを使った自動車交通への転換を自治体に提示しました。

27日開かれた会議には、JR東日本や沿線自治体の外ヶ浜町と今別町の関係者などが出席しました。JR津軽線は2022年8月の大雨で、蟹田・三厩間で運休が続いています。この区間の存廃についてこれまでの会議では、線路や信号の保守を自治体がJRに代わって行う「上下分離方式」や自治体が鉄道の運営経費を負担する「みなし上下分離方式」が示される一方で、利用者が少ないことも踏まえて沿線自治体の財政負担が少ない新しい交通体系の導入などの検討が続けられてきました。
こうした案について利便性や持続性などを比較した結果、JRはバスや乗合タクシーを使った自動車交通への転換を自治体に提示しました。

※JR東日本盛岡支社地域連携推進室 松野文一室長「JRとしては自動車交通の方がこの地域にはよろしいのではないかと考えている。地域交通をになっていくというのも一つあると思うが、観光的な部分でも観光で地域を盛り上げていくなどJRとしても手伝えるところ、そういう部分はしっかりと継続してかかわりをつづけていきたい」

これに対し自治体からは、さらに具体的な比較データを求める意見が出されました。

※今別町役場 太田和泉総務企画課長「自動車交通でしたら冬場の危険性だとか鉄道だと定時の確保だとかそういった部分が評価の方に反映されていないのでもっと細かい部分を評価していただいてもっともっと詳細な部分を提案していただきたい」

JRは具体的なデータは次回以降の会議で示すとしていて、5月13日にはこれまでの会議の内容を地域住民に説明し、早期に今後の方向性を定めていきたいとしています。