山菜採りや登山など、山に入る機会が増えるこの時期、県ではクマとの遭遇に備え、注意を呼び掛けています。

27日開かれた会議は、クマによる被害から住民を守るために自治体と関係機関の連携を強めようと開かれたものです。

県によりますと、今年に入って今月16日までに報告されたクマの目撃件数は10件。

過去6番目に目撃件数が多かったという去年と同じペースで、県では今後も増加するのではないかとしています。

また、現時点でクマによる人的被害や物的被害の報告は寄せられていませんが・・・。

県の担当者「春と秋に被害に遭う件数が増えている」

行楽や山菜採りなどで人が山に入る機会が増えるこの時期、クマが冬眠から目を覚まして活動的になるタイミングと重なるため特に注意が必要だと言います。

県環境エネルギー部みどり自然課・岩月広太郎課長「音の出るもの、ラジオや熊鈴、そういったものを身に着けて山に入った際は、食べ残しや生ごみを残さないで持ち帰るようにお願いしたいと思います」

県では今後、クマのエサとなるブナの実が豊作かどうか調べたり、市町村に対しクマが出没したときの対応訓練をするよう呼びかけていくということです。