岡山市のビルでハチを飼育するといったいわゆる「都市養蜂」を行っている「おかやまミツバチプロジェクト」の今年度の活動が始まり、地元の高校生らと初めての採蜜を行いました。

「とろ~っと、透明な黄金色のハチミツ。そのお味は…」

(杉澤眞優キャスター)「いただきます。口に含んだ瞬間に桜の甘い香りが広がってとても濃厚です」

岡山市中心部に咲いていたサクラから生まれたハチミツ。

岡山駅前のビルの屋上で養蜂を行う「おかやまミツバチプロジェクト桃太郎ハニーラボ」。

天満屋グループの丸田産業が1年前に立ち上げたもので、去年は4月~7月までに計340キロを採蜜しました。

地元企業や大学と連携し、商品開発やミツバチの生体研究なども行っています。

「これが花粉団子で集めてきた花粉」

今年初の採蜜には創志学園高校の生徒7人が参加しました。今後、丸田産業と花粉などからハチが密を採取した花を調査する研究を進めるといいます。

(参加した生徒)「いただきます。めっちゃ美味しい」

「今回桜で、他の花で採蜜したらもっと違う味や風味がするのかなと思って、たくさんの種類で(研究を)やってみたいと思いました」

また、今年度は地元の小学生などにもミツバチを通した環境教育を行いたいといいます。

(丸田産業 井上弘雅常務取締役)「ハチミツを採るだけはなくて、生物多様性の大切さや、環境、緑花活動の大切さなどを、採蜜を通して多くの人に知っていただきたいと思います」

岡山の街中で生まれたハチミツ、今年は巣箱の数を倍に増やし500キロの採蜜を目指すということです。

(スタジオ)
去年から行われている「おかやまミツバチプロジェクト桃太郎ハニーラボ」ですが、岡山市内中心部からハチが半径2~3キロを飛び回り、時期ごとに咲いている花から蜜を集めてきます。つまり4月の蜜と5月の蜜では咲いている花が違うので、蜜の味や色も異なるわけです。

去年販売された4月~7月までのハチミツですが、1か月違うだけで色の違いは一目瞭然ですよね。私は食べ比べしたんですが、甘いものから少しあっさりしたものまで違いを感じました。