ロシアで収監されている反体制派指導者ナワリヌイ氏がモスクワの裁判所に出廷し、新たな過激派の事件などをめぐり、「終身刑のおそれがある」と訴えました。

ロシアメディアなどによりますと、反体制派指導者ナワリヌイ氏は26日、過激派を組織したとされる事件で、モスクワの裁判所に出廷しました。

検察側は事件に関連してナワリヌイ氏の関連団体の幹部ら11人を国際指名手配したということです。

ナワリヌイ氏はこの事件で「懲役30年を科せられる可能性がある」としたうえで、さらに別のテロ事件で軍事裁判にかけられ、「終身刑のおそれがある」と訴えています。

ナワリヌイ氏は去年、詐欺の罪などで懲役9年の判決を受けていて、今月中旬には収監中の刑務所で原因不明の体調不良に陥り、ナワリヌイ氏の広報担当者は当局側に「毒を盛られた可能性がある」と主張していました。