4月26日から今シーズンの運用が始まったのが『熱中症警戒アラート』です。

まず熱中症ですが、暑いときに体温が上がりすぎて、しびれだとか頭痛や倦怠感がでます。そして重症になりますと、痙攣や意識がなくなり、最悪、死に至ることもあります。

この熱中症の危険度、リスクを表すために用いられるのが、『暑さ指数』というものなんです。

これ気温と間違われることがあるんですが、気温だけでなく湿度など、いろいろなものをもとにした暑さの指標で、31以上で危険というランクになるんですね。

高齢者は、安静状態でも熱中症になる危険性が高くなるということで、外出を避けるなどの対応が必要になってきます。

この「暑さ指数が33以上になったときに発表されるのが、この熱中症警戒アラート」です。

不要不急の外出を避け、昼夜問わずエアコン使う。あるいは屋外での運動は中止するなど対策が必要になってくるわけです。

実は去年、山形県で発表されたのは、7月31日の1回だけだったんですよ。
この日は熱中症の搬送者が15人、死者はいなかったんですが、これだけ聞くと、何かこの警戒アラートが出たときだけ気をつければいいのかなと思われてしまうんですが、実はそうではないんです。

昨年、5月から9月の間に山形県内で搬送された人は何と552人。そのうち342人が高齢者で、6割を超えているんですね。
そして、死者も2人ということで、警戒アラートが出ていないときにこの死者は発生しています。

また、発生場所というのは、住居が一番多くなっておりまして、4割の方が家の中で熱中症になっているということで、
やはり適切なエアコンの利用や、そして水分補給などを普段から心がけていくことが重要になります。

(Nスタやまがた4/26OA 兵頭気象予報士の天気解説より)