南シナ海で中国の脅威が高まるなか、フィリピンのマルコス大統領はアメリカとの過去最大規模の合同軍事演習を視察しました。来月のバイデン大統領との首脳会談を前に、安全保障面での連携をアピールした形です。

マルコス大統領は26日、南シナ海に面するフィリピン北部・ルソン島の海岸で、アメリカとの合同軍事演習を視察しました。

演習には両国から過去最大規模となる1万7000人以上が参加していて、きょうは初めて、地上からの砲撃や戦闘機からの射撃で船を撃沈させる訓練も披露されました。

南シナ海で中国の軍事的脅威が高まるなか、マルコス大統領としては来月のバイデン大統領との首脳会談を前に連携強化をアピールしたものとみられます。

一方、中国は秦剛外相が22日にマルコス大統領と会談するなど、アメリカとフィリピンの連携に神経を尖らせていて、米中の綱引きは激しさを増しています。