長野県内では初となる「夜間中学」の設置に向けた検討会議が始まりました。

県教育委員会では、2026年度の開校を目指すとしています。


県内初の「夜間中学」設置に向けた検討会議。


「夜間中学」が対象としているのは ■戦中戦後の混乱期などで中学校に通えなかった人 ■母国で十分な義務教育を受けられなかった外国籍の人 ■中学校にほとんど登校できず、形式的に卒業した人 などです。


国は都道府県と政令指定都市にそれぞれ1校以上設置するよう促していて、現在、17都道府県にあわせて44校ありますが、県内にはありません。


一方、県教委の調査では、「夜間中学に通いたい」と答えた人は県内に24人いて、設置を前向きに検討したいとする市町村は11あったということです。


会議では、現在、不登校になっている生徒の支援も必要との意見も出され、県教委は、学齢期でも通える「不登校特例校」の指定についても必要性を検討するとしています。

■県教育委員会・曽根原好彦(そねはら・よしひこ)教育次長「学校に行けていないとか、外国由来の方だとか、もっと多様な場としても期待されているなと改めて感じたので、どんな夜間中学がいいのかというのは、根本的にもう一回しっかり考えていきたいと感じた」


県教委は2026年度の開校を目指し、設置場所や対象生徒などの検討を進める方針で、6月から9月にかけてアンケート調査を行う計画です。