みなさんから寄せられた、あの日の記憶を伝える「私たちが知らない熊本地震」。

今回は後生川 凛(ごしょがわ りん)アナウンサーが取材した「支援の記憶」です。

支援物資を届けた男性と、物資を受け取った被災者、7年ぶりの再会に立ち会いました。

支援物資を届けた中村誠士(なかむら せいじ)さん「おはようございます。お世話になります」

八代市で水道業を営む中村さん。

中村さん「これに物資を積み込んで…大変でしたね」

7年前「震度7」を2度観測した熊本県益城町(ましきまち)。
中村さんは本震から約10日後に知人たちと共に、益城町に支援物資を届けました。

そのときに見た光景は…

1階部分が押しつぶされていたり、斜めになった家屋。瓦が散乱し、木々もなぎ倒されています。隣家との隙間もなく、がれきで埋め尽くされていました。

中村さん「なんていうか、もう、現実の世界じゃないような状況ですよね。本当に」

中村さん「(舗装された道を運転しながら)この辺も全部崩れてましたもんね」

物資を届けた小屋に到着しました。

後生川アナ「ここが実際に届けた場所ですか?」

中村さん「そうですね、ちょうどここの小屋の中に物資たくさん詰め込ませてもらって」

後生川アナ「じゃあちょっと、行ってみましょうか」

この日、震災後はじめて物資を届けた家を訪ねてもらいました。

家から出てきたのは、遠山智美(とおやま ともみ)さんと、光永(みつなが)かおりさん姉妹。

7年越しの再会です。