運送事業を行うJR九州グループの子会社が、一部の運転手にアルコール検査などをしていなかったと発表しました。
不適切な点呼をしていたのは、JR九州グループの子会社で、貨物自動車を使ってピアノや精密機器の運送などをする「プレミアムロジックス(本社・福岡県)」です。

この会社によりますと、社内の規程では本来、運行管理者がドライバーに対し、運転前に点呼などをすることになっていました。
しかし10月7日に佐賀営業所で定期監査をした際、点呼の実施者を記録する欄に社長の名前が記されていたことなどから、詳しく調べたところ、点呼や一部のアルコール検査を行っていなかったことが判明しました。
これを受けて熊本支店と福岡支店でも調査をしたところ、いずれの支店でも、同じ様な事案が起きていたということです。
このうち熊本県大津町にある熊本支店では、去年10月から今年9月に行った5724件の点呼のうち、450件で不適切な対応をしていて、このうち一部ではアルコールの呼気検査もしていませんでした。

プレミアムロジックスは、10月22日に熊本運輸支局に事案を報告しました。
会社は「運行管理者を十分に確保できておらず、点呼やアルコール検査への意識が低かったことが原因」としていて、「今後は必要な設備や機器を早急に導入して点呼の記録データの一括管理などに取り組む」とコメントしています。














