気温が上昇し始めるこの時期、急激に増加する紫外線。4年ぶりにマスクなしの生活が広がる中、専門家は無防備な肌に強い紫外線があたるとトラブルを起こしやすくなると指摘しています。
あたたかくなり外出する機会が増えるこれからの季節。街の人が気になっているのが紫外線です。
(街の人)「紫外線気になりますね。シミができないかなとか日焼けして肌の色が黒くならないか心配する」「(対策は)日焼け止めと日傘です。必須です」「焼けたなと思う日は保湿する」
紫外線を浴びると肌にどのような影響があるのでしょうか。専門家はシミや炎症に加え、皮膚がんの原因になる可能性があると指摘しています。
(いいそらヒフ科クリニック・佐藤俊宏院長)「長年(紫外線が)あたると皮膚の細胞も傷んでしまって、皮膚がんの原因になったり、老化の原因になったりする」
今年は4年ぶりに「ノーマスク」で夏の暑さを迎えることに。無防備な肌に強い紫外線があたるとトラブルを起こしやすくなるといいます。
(いいそらヒフ科クリニック・佐藤俊宏院長)「マスクをしていた分で肌が保護されていたというのはある。紫外線を含めて外気にさらされることにまだ肌が慣れていない状態なので、直接紫外線があたらないような行動をとってもらうのが一番」

また紫外線は、夏だけでなくこの時期から要注意です。その理由を気象予報士の大森さんに解説してもらいました。
(気象予報士・大森麻以さん)「紫外線が体に与える影響を示したものをUVインデックスといいます。これが8以上だと対策が必須、3以上でもできるだけ対策が必要となります。UVインデックスを月別に表したグラフです。夏に向けて太陽高度が高くなるにつれ紫外線も徐々に強くなっていきます。4月はすでに対策が必要な『5』になっています」

こうしたなか、紫外線対策グッズの需要も高まっています。デサキ大分わさだ店では、日焼け止め用品の売り上げが3月と比べ倍増しているといいます。中でも従来のクリームやミストタイプに加え、今年は手を汚さずにパフやスティックでムラなく塗れるものが人気だそうです。このほか日傘やアームカバー、帽子などデザインだけでなく機能性にも満足できる新商品が続々と入荷しています。
(デサキ大分わさだ店・後藤いずみ副店長)「早めに対策しておくことが一番と思う。コロナも明けた頃で、みなさん外に出る機会が増えてきたと思うので、少しでも生活のお手伝いができたら」

4年ぶりにマスク事情が変わる今年の夏、毎年のように猛暑に見舞われることからより意識を高めた紫外線対策が必要となりそうです。