事故から18年…『一日の大切さをこれからも意識して持ち続けたい』

 18年前に自分の人生を変えた場所。2023年4月15日、この日初めて夫婦で訪れました。

 (奈央さん)「どの辺まで記憶があるの?」
 (山下さん)「記憶はマンションにぶつかった時くらいまでははっきりと覚えていて。真っ暗やったから人の声と音ぐらいしかわからなくて。最初はほんまに映画の地獄絵図みたいな感じで、事故とか遭難とかした時のような叫び声とか苦しい声とかいっぱいあったけど、どんどんその声が減っていくのがわかって。それでも全然救助の人が来てくれなくて。発見してもらったときに『何人いるのか』と聞かれて、声を数えたら4人しかいなくて」
 (奈央さん)「事故があった後の18年、いろんないい人に支えてもらって、いろんな出会いのなかで、あなたがきっと乗り越えてきたんやろうなってここに来て改めて思った」
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 事故から18年。これまで多くの人に救われてきました。これからは自分が人の支えになれるように。「跳ぶ力を失ってもできることはある」、そう教えてくれたあの日を忘れずに。

 (山下亮輔さん)
 「当時、事故があったときは18歳だったので、そこから18年たつってことは事故前と事故後と同じ年数がたつので、本当に人生を2回やっているような気持ちなんですけど。当たり前のものがなくなったということがあるので、当たり前のものがこれからもなくならないように、一日、今を生きるということを心がけて、一日の大切さをこれからも意識して持ち続けたいなと思っています」

 (2023年4月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)