密漁されたナマコ約620キロを買い受けた疑いで、愛媛県松山市の競り人の男が海上保安部に逮捕されました。
また、密漁品の取り引きが市の水産市場で繰り返されていた可能性があることが、関係者への取材で浮かび上がりました。
海上保安部
「止まりなさい、止まりなさい」
海上保安部の停止命令に従わず、逃走する漁船。
山口県沖から28時間にわたって逃げ続け、岡山県沖で確保されました。
逮捕されたのは、山口県宇部市の漁師・キム・チョンギル(71)容疑者ら3人で、今年1月、福岡沖でナマコ約620キロを密漁した疑いが持たれています。
また、海上保安部は、キム容疑者から仲買人を通してこのナマコを購入した疑いで、松山市の公設水産地方卸売市場で競り人をしている嶋矢拓郎容疑者(37)らを逮捕しました。
嶋矢容疑者は、品名をマナガツオと偽って仕入れていたということです。
公設水産地方卸売市場の関係者は…
「魚市場の中で(ナマコの)処理をしていた、箱から移し替えるなど。あまりにも堂々と、魚市場のど真ん中でやっていた、『せり場』という場所で」
この関係者は、密漁されたナマコの買い受けが、半年ほど前から松山市の市場で繰り返されていたと証言します。
「量がすごく多い。ちょっと考えられない、恐らく1トンは超えているだろうという量が、毎日入荷していた。皆、周りの人は疑いの目を持っていた。(嶋矢容疑者が)逮捕された翌日くらいから入荷が無くなった」
調べに対し嶋矢容疑者は容疑を否認しているということです。
海上保安部は、ナマコの密漁や取り引きが常習的に行われていたとみて流通先などを捜査する方針です。
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