期待のスイマーが誕生しました。
3月に行われた競泳の全国大会・ジュニアオリンピックカップ男子平泳ぎで、長野市の中学生が2冠に輝きました。
「有言実行」だというスイマーが次に目指す目標は。

長野市のスポーツクラブ・「SAM長野」に所属する、川中島中学校3年生の堀内晴翔(ほりうちはると)選手。

全国大会2冠から3週間、この日は朝7時から、3キロをほぼ休憩なしで泳ぐハードなトレーニングをこなしていました。
(堀内晴翔選手)
「JO(全国大会)はほどよい緊張があって泳ぎも固まらずにいけたからよかった」
3月29日に行われた、競泳のジュニアオリンピックカップ。

13歳から14歳の男子100メートル平泳ぎ決勝で、4レーンを泳ぐのが堀内選手です。

前半を3位で折り返しますが、後半、一気に追い上げトップに上がると、そのままフィニッシュ。
得意とする200メートルでも、持ち味の持久力を生かして優勝。
100・200共に自己ベストを更新し、見事、2冠を達成しました。

(堀内晴翔選手)
「タイムが全然ダメで、200の優勝は少し悔しかった。100Mの優勝は1分1秒台が出て、更に優勝することができてうれしかった」
年中の時から水泳を始めた堀内選手。

小学3年生から本格的に競技に取り組むと、翌年には、平泳ぎで全国大会決勝進出を果たします。

その後もメキメキとタイムを伸ばし、今回、初の全国大会優勝を掴み取りました。
(SAM長野・中澤仁(なかざわじん)コーチ)
「(堀内選手は)「有言実行」というか、こちらから働きかけなくても、目標を設定して、それを練習をしっかり積んでいって必ず達成させるタイプ」
堀内選手を指導する中澤仁(なかざわじん)コーチ。
幼いころから「キラリと光るもの」があったと振り返ります。

(中澤仁コーチ)「出会いが小学1年生の時で、(泳ぎの)補助をしていても大人の自分がもっていかれるようなもの(力強さ)があったので、これはなかなかお目にかかれない才能かなと感じた」
その泳ぎを水中から見てみると、注目は「水の中での姿勢」。
指先から足先まで体を一直線に保っています。

このフォームにより、水面に近い位置から多くの水をかくことができ、「前への推進力」につなげています。
この、ひとかきで一気に進む泳ぎが堀内選手の最大の武器です。
(堀内晴翔選手)
「学校とか家とか寝る前とか、頭の中で自分で勝手に泳ぎを作ったりして、自分がやればやった分だけタイムも付いてきて、それがすごくうれしい」

週6日行う練習では、水中だけでなく陸上でのトレーニングも取り入れています。
辛くても、水泳が好きな理由の一つは、「みんなと一緒に練習する日々が楽しいこと」。

まだ幼さも残る中学生。
中澤コーチも「伸びしろは十分」と評価します。
そんな堀内選手、「有言実行」のスイマーが次に掲げる目標は…
(堀内晴翔選手)
「次は全中の優勝と、日本選手権に出たい。あと日本中学新記録を狙ってます。めっちゃはやいんですけど…(笑)」
中学校生活最後となる2023年、さらなる高みを目指します。














