長野県松本市では、29日から運行する「乗鞍岳(のりくらだけ)春山(はるやま)バス」の試運転が、25日に行われました。

地元の観光関係者などおよそ30人を乗せて、標高1,500メートルの観光センターからおよそ15キロの区間を、路面状況や安全を確認しながら走りました。

(森信穂記者)
「春山バスの醍醐味といえば、なんといっても、この大きな窓から見る景色です。標高があがってくると…間近に雪の壁が迫り、この迫力です!」

雪の壁の中を走っていく、バス。

乗鞍岳はマイカー規制がされているため、この景色を楽しめるのは春山バスならではです。

終着は標高2,350メートルの位ヶ原山荘(くらいがはらさんそう)。

(森記者)
「実際の運行では、出発からおよそ40分でこの別世界に到着します。きょうはちょっと雲の中ですが…この先が乗鞍岳の山頂方面です」

春山バスの2022年の利用者は4,000人余りで、インバウンドの回復も期待される今年は、コロナ禍前並みの7,000人を目指します。

(のりくら観光協会宮下了一(みやした・りょういち)会長)
「(街では)もう夏日もあるような状況ですけど、やっぱりここに来るとこの空気感、気温、まだまだこれから芽吹きが始まるという状況がここにはあるので、この感動を味わってほしい」

乗鞍岳の「春山バス」は4月29日から6月末まで1日5便が運行します。